しばらくテスト期間だったので、またもブログ更新できませんでした。テストも無事に終わり、来学期スタートまで時間も出来たので、今まで溜まっていたブログネタを更新していきたいなと考えています。
新年一発目の記事は・・・個人的に気になった国際観光旅客税の導入についてです。
- 国際観光旅客税って何?
- 国際観光旅客税の徴収について
- 他の国でも導入されているの?
- 税金は何に使うの?
疑問に思ったことをまとめてみました。長くなったのでパラパラと太字を流し読みするぐらいが良いと思います(笑)
- 出国1回につき、一人あたり1,000円徴収
- 24時間以内の乗り継ぎや2歳未満の乳幼児は対象外
- マイレージでの支払いが可能
国際観光旅客税(1,000円)とは?
観光先進国の実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための財源を確保する観点から、国際観光旅客等の出国 1 回につき1,000円の負担を求める国際観光旅客税を創設する。
引用:財務省「国際観光旅客税の創設」(2019/1/9)
国際観光旅客税の概要
納税義務者 | 船舶又は航空機により出国する旅客 |
---|---|
非課税等 | 乗継旅客(入国後24時間以内に出国する者) 外国間を航行中に、天候その他の理由により本邦に緊急着陸等した者 本邦から出国したが、天候その他の理由により本邦に帰ってきた者 2歳未満の者 |
税率 | 出国1回につき1,000円 |
徴収・納付 | ①国際旅客運送事業を営む者による特別徴収 ②旅客による納付(プライベートジェット等による出国の場合) |
適用時期 | 平成31年1月7日(月)以後の出国に適用 |
引用:「国税庁」の国際観光旅客税の概要一部抜粋(2019/1/9)
2019年1月7日の航空券予約から、日本を出国する際に1,000円徴収する国際観光旅客税がスタートしました。
上の表の徴収・納付方法が少し分かりづらいですが、簡単に説明すると「海外航空券を予約すると一緒に国際観光旅客税(出国税)1000円も徴収するよ!」ということです。
Twitter上では、早速「旅客税徴収されたよ~」って声があったので一部紹介しておきます。
見たことない税だと思ったら今日からスタートだったのね💧#国際観光旅客税 pic.twitter.com/bix8S1kFuq
— ゆきゆず (@yukiyuzu0731) 2019年1月7日
不覚にも今日発券となってしまった成田-ソウルの航空券🛩 無料航空券なのに諸費用で7820円😢 もちろん出国税1000円込み😵 激安航空券で旅する私には厳しい時代になってきました💦#LCC #チェジュ航空 #ソウル #韓国 #出国税 #国際観光旅客税 #LCC弾丸トラベラーKEIKO pic.twitter.com/HqneX6uN0N
— KEIKO (@traveler_keiko) 2019年1月7日
マイレージでチケットを購入した場合
ちなみに国税庁の資料によると、国際観光旅客税はマイレージでの支払いも可能のようです。
【(問23)マイレージで航空券を購入した場合について】
航空券の代金決済時に本税の支払いを受ける仕組み(オンチケット方式)により、代金決済の一手段としてマイレージを利用し、航空券の代金に加えて本税相当分を含めて決済がされるものであれば、国際観光旅客等から本税を徴収したものとして取り扱うこととして差し支えありません。
引用:「国際観光旅客税に関するQ&A」の概要一部抜粋(2019/1/9)
国際観光旅客税の周辺諸国の状況について
日本以外にも出国税ってあるの?他の国はどれぐらい徴収してるの?・・・気になったのでこちらもついでに、調べてみました。
負担額 | 収入規模 | 使途 | |
韓国 | 航空:約1,000円 船舶:約100円 |
296億円 (2016年度) |
全額観光振興基金に拠出 |
台湾 | 1,845円 | 454億円 (2017年度) |
歳入の半額が観光局予算に充当(残りの半額は空港事業に充当) |
中国 | 国内線:850円 国際線:1,530円 |
5,848億円 (2016年度) |
国際線利用者の90元のうち、20元(340円)が観光振興基金に充当 |
米国 | 1,512円 | 82億円超 (2016年度) |
10ドル(1,080円)分が観光促進官民基金に拠出 |
引用:財務省「国際観光旅客税の創設」より一部抜粋(2019/1/9)
※為替レートや対象者、その他の周辺国については、上のリンクより詳しい内容を確認できます。
国際観光旅客税の使途と推定税収について
国際観光旅客税の使途について
国際観光旅客税(仮称)の使途に関する基本方針
① ストレスフリーで快適に旅行できる環境の整備
② 我が国の多様な魅力に関する情報の入手の容易化
③ 地域固有の文化、自然等を活用した観光資源の整備等による地域での体験滞在の満足度向上の3つの分野に国際観光旅客税の税収を充当する。引用:観光庁「国際観光旅客税(仮称)の使途に関する基本方針等について」より一部抜粋(2019/1/9)
ザックリと説明すると、顔認証ゲートや税関検査場電子化ゲートの整備、文化財や国立公園等に関する多言語解説の整備等に使う予定とのこと!
訪日外国人旅行者数・出国日本人数の推移
年間どれぐらいの人が日本を訪れているの?気になる税収はいくら・・・?ということで、計算してみました。
出典:国土交通省観光庁「出入国者数」(2019/1/9)
推定税収はいくら・・・?
①2017年出国者数(1) | 日本人:約1789万人 外国人:約2869万人 |
---|---|
②国際観光旅客税 | 出国1回につき1,000円 |
推定税収(①×②) | 約465億円~500億円? |
※(1)正式な2018年の発表がないため、2017年の資料を基に算出しています。またJINT日本政府観光局によると、2018年12月18日の累計で、初の訪日外国人旅行客数が3000万人を突破すると発表がありました。出国日本人数も過去最高の1900万人に迫る勢いということなので、推定税収も~500億の間ではないかと予想します。
まとめ
- 出国1回につき、一人あたり1,000円徴収
- 24時間以内の乗り継ぎや2歳未満の乳幼児は対象外
- マイレージでの支払いが可能
今回の新税が、GWの海外旅行の出国者数にどれぐらい影響があるのか、またLCC料金の変化が気になるところですが・・・。これまで通り、安く航空券を買いたいので航空会社のセールに期待します。
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